13-1 この章のゴール
- 営業決定〜開催後フォローまでの全体フローを説明できる。
- 開催前・当日・開催後それぞれのチェックポイントを把握する。
- 学校/企業など、対象ごとの違いを意識して準備できる。
- 自分のエリア用にカスタマイズしたチェックリストを作りたくなる。
13-2 全体フローを俯瞰する
① 基本の7ステップ
- ① 相談・営業段階(問い合わせ対応・説明・提案)
- ② 実施決定・条件確認(日時・対象・回数・予算など)
- ③ 事前打ち合わせ(先生・企業担当・ママ講師と)
- ④ 準備(台本・資料・人員・物品・広報)
- ⑤ 当日運営(設営〜本番〜撤収)
- ⑥ 開催後フォロー(お礼・アンケート・報告)
- ⑦ 請求・記録・振り返り(会計・記録・次につなげる)
② トレーナーの責任範囲
- ②〜⑦の中心にいるのがトレーナー。
- ①は本部やエリア責任者と連携しながら動くイメージ。
- すべてを一人で抱えるのではなく、役割分担を前提とする。
■ トレーナーポイント
・自分がどのステップを担当しているのか、いつでも説明できるようにしておきましょう。
・エリアごとに若干の違いがあるため、自分のエリア版フロー図をつくるのもおすすめです。
13-3 開催前のチェックリスト(学校・企業共通)
① 実施条件の最終確認
- 日時(開始・終了・集合時間)
- 会場(教室・多目的室・会議室など)
- 対象(学年・人数・企業なら部署・役職構成)
- 目的・ねらい(先生・企業側の期待)
- 回数(単発か、連続か)
- 謝礼・予算・請求書の宛名・締め日など
② 事前打ち合わせで確認したいこと
- 授業(研修)の位置づけ(教科・総合・研修テーマなど)
- クラスや受講者の特徴(雰囲気・注意点・配慮事項)
- 当日の先生・担当者の役割(どこまで一緒に動いてくれるか)
- 写真・動画撮影のルール(学校・企業のポリシー)
- 緊急時の連絡先・判断ライン
③ ママ講師・赤ちゃんチームの準備
- 参加可能なママ講師の募集・確定
- 赤ちゃんの月齢・人数のバランス(動ける子/抱っこ中心の子)
- 移動手段・集合場所・集合時間
- 必要な持ち物(おむつ・飲み物・着替え・敷物など)
- 体調不良時のキャンセルルール・連絡方法
13-4 当日の流れとチェックリスト
① タイムライン例(小学校1コマ45〜50分)
・00:00 トレーナー・ママ講師現地到着(開始30〜40分前)
・00:05 先生と最終打ち合わせ・教室レイアウト確認
・00:15 ママ講師と役割・動線の確認・赤ちゃんの状態チェック
・00:25 子ども入室・赤ちゃん先生クラス開始
・00:25〜00:30 導入・自己紹介・ルール共有
・00:30〜00:40 赤ちゃんとのふれあい・ワーク
・00:40〜00:47 ふりかえり・まとめ・感謝のあいさつ
・00:47〜00:55 教室片付け・ママ講師ふりかえり・先生と一言共有
② 当日チェックリスト(抜粋)
- 会場:危険物はないか/床は滑りやすくないか。
- 赤ちゃん・ママ講師:体調・機嫌・眠気・授乳タイミング。
- 導線:ベビーカー置き場/非常口/トイレ/保健室の位置。
- 先生・担当者:本日の流れ・終了時間の再確認。
- 写真・動画撮影:誰が撮るか・どこまでOKかを再確認。
③ トレーナーの「心の準備」
- 想定外は起きるもの、と最初から思っておく。
- 赤ちゃん・子どもの様子に合わせて、台本を柔軟に調整する前提。
- ママ講師が不安そうなら、開始前に一言声をかける。
13-5 開催後のフォローと記録
① 開催後すぐにやること
- 先生・企業担当者へのお礼の言葉(対面)。
- ママ講師との簡単なふりかえり(良かった点・気づいた点)。
- 忘れ物チェック・写真データの確認。
② 1〜3日以内にやること
- 先生・担当者宛てのフォロー連絡(メール・チャットなど)。
- アンケート結果がある場合は受け取りと確認。
- ママ講師へのお礼メッセージ・次回の案内など。
③ 記録に残しておきたい項目
- 日時・場所・対象(学年・人数など)。
- ねらい・実施した内容・ワークの概要。
- 子どもや参加者の印象的な言葉。
- うまくいった点/改善したい点。
- トラブル・ヒヤリハットがあれば、その内容と対応。
■ トレーナーポイント
・記録は「自分のため」だけでなく、「エリアの資産」になります。
・フォーマットを決めておくと、忙しい中でも続けやすくなります。
13-6 フォーム・テンプレートの活用
① あると便利なテンプレート例
- 開催依頼ヒアリングシート(日時・対象・目的など)。
- 事前打ち合わせ用チェックシート。
- ママ講師向けの当日案内テンプレート。
- 開催報告書(本部・エリア共有用)。
- 請求書テンプレート(NPO/法人/個人事業主など)。
② デジタルツールとの相性
- フォーム(Googleフォームなど)でヒアリングを標準化する。
- クラウドストレージにテンプレートを保管・共有する。
- チャットツールで「開催前」「開催後」のチェック項目を流す。
③ エリア独自の工夫をためる
- よく使う文言・説明トークを「定型文集」として保存。
- 授業で使える写真・資料もフォルダ分けしておく。
- 新しいトレーナーは、そのフォルダを最初に見てイメージをつかむ。
13-7 トラブルを減らすための“ひと手間”チェック
① よくある「すれ違い」の原因
- 目的やねらいを共有しないままスケジュールだけ決めている。
- 先生・企業担当者が「何をすればいいか」分からない。
- ママ講師が「どこまでやっていいか」分からない。
- 写真・メディア・個人情報の扱いが曖昧。
② 予防になる“ひと手間”
- 開催前に「今日の目的・役割・ルール」を3分で再共有する。
- 注意事項は口頭だけでなく、紙やデータでも渡す。
- 不安なことは、開催前に一度「もし〜だったらどうしましょう?」と確認しておく。
③ 困ったときの連絡ライン
- トレーナーだけで判断せず、本部・エリア責任者に相談する。
- 重大なトラブル(ケガ・事故・メディア対応など)のときは、必ず規定どおりに報告する。
- 感情的なクレームほど、一人で抱え込まない。
Chapter 13 のまとめ
- 赤ちゃん先生クラスは、「相談〜営業〜実施〜振り返り」までの一連のフローとして考えることが大切である。
- 開催前・当日・開催後それぞれに、押さえておくべきチェックポイントがある。
- チェックリストとテンプレートを活用することで、品質の安定と属人化の防止につながる。
- トラブルの多くは、「目的・役割・ルール」の共有不足から生まれるため、事前の“ひと手間”が重要である。
- 記録と振り返りを続けることで、エリア全体のノウハウが蓄積し、次の開催がよりスムーズになる。
次の Chapter 14 では、この開催フローをベースに、
赤ちゃん・ママ・参加者の安全ガイドライン を整理し、
安心・安全な現場づくりの基準を言語化していきます。